西武秩父の旅

今日は朝早くから家を出た。

 

リュックサックを背負って、何も考えずに、最寄り駅まで歩いた。

 

最寄り駅から池袋駅までの道のりを、ひたすら電車に運ばれながら、進んでいった。

 

西武線に乗るのは初めてだ。少し緊張する。

 

でも、せっかくI先輩が考えてくれたプランだ、逃げるわけにはいかない。

 

そもそも逃げるような苦痛を伴う事項じゃない。本来なら楽しむべきイベントだ。

 

でも、俺には統合失調症という重い病がある。ただそれだけが不安だった。

 

でも、俺は迷わない。先輩2人がいるはず!大丈夫!と胸を張って、池袋駅西武線方面の改札へ向かった。途中駅員さんに聞きながら、なんとか着いた。

 

その先には、I先輩とT先輩がいた。良かった、、、いる。。。

 

あの2人の笑顔を見れただけで、なぜかホッとする。嬉しくてワクワクする、こんな気持ちは初めてだった。

 

合流した後、時間が早かったので、早めに航空公園駅に着けるように何本か先の電車に乗った。航空公園はT先輩が行ったことあるとのことだったので、何かと参考にさせてもらいながら航空公園へ向かった。航空公園の入り口近くまで来ると、側にデカい等身大の飛行機があった。もう引退したらしい飛行機。マジマジと見ながらスマホのシャッターを切る。きっと航空公園内の記念館には、もっといろんな飛行機が展示されているに違いない。俺は少し男心をくすぐられた。

 

しかし、油断してるとまたこれだ。

 

入口から入り、しばらく歩いていたら、進行方向右側にスポーツ施設みたいな場所があり、子供や大人の歓声が響いていた。そこで気になるからチラチラ見ながら歩いていたら、後ろから「気持ち悪い」「しょうぶしょうぶ!(名前がしょうへいだから自分の名前を侮辱された気がした)」と聞こえてきて頭が混乱していた。

 

こんなときに勇気があって賢い人なら、何をするんだろう?何て返すんだろう?そんな事を考えながら、無視して歩いていた。

 

記念館には、沢山の飛行機と歴史があった。どれもこれも興味深くて、1時間しか見れなかったのが残念なくらいだった。そこでTシャツを購入した。

 

記念館から出た後、航空公園入口付近のファミリーマートでおにぎりを買って食べた。I先輩の計画とは少し食い違ったけど、予定通り西武秩父行きの急行に乗り、西武秩父へと向かった。

 

だがしかし、ここでも問題は起こる。

 

幻聴にボコボコにされたのだ。嘲笑われた。1時間くらいずっと笑い声の絶えない集団の近くの席になり、本当に殴りたくなるくらいイライラして腹が立った。何でせっかくの旅行なのに、、、、

 

なんとか西武秩父に着いた。そこで前もって特急券を買った。

 

しばらく歩いて、ちちぶ銘仙館なる場所で30分ほど見て回った。

 

織物の展示が印象的だった。

 

スケジュール通りに問題なく行動し、祭りの湯へ向かった。そこの温泉はとても気持ちよかった。寝ころびの湯と言って、お湯が少量張り巡らされてる床に寝転んでボーッとしてるのが最高に気持ちよかった。温泉とか久しぶりでなんか楽しかった。

 

温泉から出て館内着に着替えた後、コーヒー牛乳を一杯飲み、幸せな気持ちに浸った。

 

広場に並んであるベッドで寝転がりながらTVを少しだけ見て、館内着から私服に着替えた。その後、荷物を持って祭の湯のお土産屋さんに向かった。迷わず適当に直感で美味しそうなお菓子を事業所用と身内用に分けて買った。フードコートでは炙りサーモン丼を購入。とても美味しかった。サーモン好きにはたまらない一品だったと思う。

 

その後、少し急いで池袋駅行きの特急ちちぶ40号に乗った。

 

旅も終わり、やっと帰れる。。。と思ったら、また問題が。

 

今度は手前2つくらいの席の人たちがうるさかったのだ。聞こえたくなくても聞こえてくる。幻聴のせいで、全部自分への悪口に聞こえてしまう。地獄のような1時間40分だった。

 

こんだけ愚痴ったけど、I先輩とT先輩には感謝してる。あの2人が居なかったら、もっと辛い目にあってただろうし、こんなに楽しめなかったと思う。

 

俺は人に恵まれてる。友人は少ないけど、それでも切っても切れない絆に恵まれている気がする。そう信じたい。

 

長くなったけど、こんなにも濃密な1日は沢山色々な事が経験出来て、とても楽しかった。自分の為にもなったと思う。相変わらず病魔は辛いけど、なんとかこの先も付き合っていきたい。

 

では、そろそろ眠る。今日は疲れたけど、その疲れも吹き飛ぶほど幸せを感じられた1日でした。

 

明日からも頑張ろう!

 

おやすみなさい